高齢者ホームの最前線
   
 
 斉藤雅子さん(77歳)と、娘・渚さん(48歳)一家は同居していましたが、半年前、雅子さんが脳出血で倒れてしまいました。急性期病院、リハビリ病院を経て、現在は介護老人保健施設(老健)に入居しています。
 ある日、老健の相談員から渚さんに、「雅子さんの退去時期が迫っています。次の行先を決めてください」との連絡がありました。その老健は入居後、3カ月しか滞在できないとのことでした。
 お金の事も気がかりだったため、渚さんは特別養護老人ホーム(特養)への申し込みを行いました。しかし、雅子さんは要介護度3のため、ケアマネジャーからは「入居まで2~3年待たされるかも」と言われています。そこで、特養に入居ができるようになるまで、一時的に住むことができるホームを探しています。
 雅子さんの年金は1カ月15万円。渚さん夫婦は共働きのため、月数万円ならば支援できそう。ただし一時的な住まいなので、高い入居金を支払うつもりはありません。
 

▌ホーム探しのポイント

①費用と距離、優先度を考える
 有料老人ホームの入居金の相場は都内なら1000万円程度、周辺の県では500万です。月額費用は地域に関係なく15万円~20万円が相場となっています。斉藤さんのケースでは特養待ちでの有料老人ホームの利用を検討しているということから、入居金が0円のホームをお勧めします。しかし、そのタイプは入居金にかかるはずだった費用が月額費用に上乗せされているため、月額費用が30万円前後と高額になってしまいます。入居金が0円に近く、月額費用も相場の価格というところもありますが、満室のところが目だっており、入居は特養ほどとは言いませんが、かなり困難になっているのが現状です。空室のあるところとなると遠方(最悪、県外)も視野にいれなくてはいけないでしょう。通いやすさか費用か。優先事項をよく考えて選択しましょう。

 
◉東京

すこや家西東京
入居金0円で利用が可能。建物も綺麗で介護認定にかかわらず入居相談が可能なため人気の高いホーム。

ニチイケアセンター府中南町
入居金が45万円必要となりますが、月額費用が約14万円と破格。やはり常に満床の人気のあるホームです。

かい花畑
介護を主としたサ高住。医療連携が充実しており、重介護の人向けの仕様となっております。

はなことば町田鶴川
保証金(解約時返金)30万円で月額費用は約17万円。ただし要介護1以上が入居要件なので注意が必要です。

 
◉神奈川

はなことばセンター南、追浜
その他、県内に相模原、足柄、小田原、小田原2号館、鶴見、瀬谷、戸塚、新横浜、新横浜2号館、高座渋谷、南、三浦と12カ所があります。保証金タイプで利用のしやすい価格帯です。

イリーゼはしもと
入居金が0円。保証金も必要ありません。1カ月~のご利用相談が可能(通常、0円プランでも3カ月以上が前提となっています)。

らいふ中山/大和/二俣川/溝の口/海老名/武蔵新城
その他、県内に橋本、愛甲石田と8カ所があります。入居金0円。需要はあるものの今では探すのが難しい相部屋があります。

ブレスト戸塚舞岡
入居金の分割払いの相談が可能な珍しいホーム。月額費用も約15万円と良心的。

ライフコミューン登戸
ライフコミューンの中でここだけが唯一の入居金0円で月額費用17万円。ほかのライフコミューンとの違いは建物の新しさと人員体制。

 
◉埼玉

あんしんホーム ふるさとホーム
同じ母体。2つの名称で展開中。県内に本庄、深谷、深谷第二、熊谷、草加、浦和芝原、上尾、白岡、川口、小川、鶴ヶ島、寄居の12カ所があり。月額が約13万円と破格。

すこや家 みんなの家
同じ母体。2つの名称で展開中。東浦和、東浦和2、東浦和3、川越南大塚、大宮佐知川、大宮日進、蓮田、志木柏町、新都心、南中野、北本中丸、ほか20カ所あり。

あにもの森
入居費用として60万円必要ですが、月額約13万円~と低額。重度の認知症も相談が可能です。

ベストライフ川口
ベストライフのなかで唯一入居金30万円の月額費用14万円。重介護の人の受け入れ実績が豊富です。

 
◉千葉

ライヴガーデン千葉浜野
介護を主としたサ高住です。月額費用が約13万円と抑えられています。駅から近いところもポイントです。

大笑いの家
入居金、月額費用ともに12万円と破格の価格設定。駅から近いこともポイントのひとつ。